枕は、昔からある一般的な形状の他に、枕の真ん中にくぼみがあるドーナツ型や横から見ると波打っているような形になっているウェーブ型、また素材が偏らないようにいくつかのユニットによって仕切られているユニット構造など、また最新ではハート型などの種類があります。
これらの枕全てに共通するのが、首のあたりが少し高くなっている構造だということです。
これが人間工学的によいと言われていますが、逆に首に強い刺激を感じるようですと、首が痛くなったり頭痛になったりします。要は適度に首をサポートできる構造がベストですが、この首のラインも人それぞれ。特に形は、寝てみたときの第一印象が大切に思います。
低すぎる枕では、首が伸びて、あごがあがった状態。頭に血が上り、一種ののぼせ状態になり、寝つきを悪くしてしまいます。また、脳への刺激が増えて不眠気味になります。
逆に高すぎる枕だと、首の下に隙間ができ、あごが引けた状態。気道が圧迫され、いびきを引き起こす原因になるだけではなく、呼吸も妨げられ、酸素不足に陥り「深い眠り」につけません。また、後頭部から首筋・肩にかけての血行も悪くなり、頭痛、肩こりの原因に。さらには女性に大敵の首のシワが増えてしまいます。
合わない枕は、一瞬寝たときに相性が悪いことがわかります。また最近では、低反発ウレタンのように頭に合わせて形を変えるという特殊な低反発ウレタン素材も人気があるようです。
枕を選ぶとき、高さや感触だけで購入される方が多いですが、枕の役割で、最も重要なのが汗の処理です。
人は、「汗」をかくことによって体温を下げ、「深い眠り」に入りやすくしています。汗の処理が苦手な枕では、いくら高さがあっていても、感触が気持ちよくても「深い眠り」に入ることができません。
使い慣れた枕でも不潔なものはやはり安眠の妨げになります。枕を清潔に保つためにはまず第一に枕カバーをまめに洗濯することです。フケや皮脂をつけたたままにしておくと、ダニなどが寄ってきますが、ほとんどのダニは洗濯で洗い流せます。
中身の素材ではソバガラや羽毛など天然素材にダニがつきやすく、アトピー症の方は避けたほうが賢明です。ダニの死骸や糞がアレルギーを引き起こす元となるからです。このような時はポリエチレンなどダニの付着しない化学系の素材が安心です。素材自体も丸洗いできるので、いつまでも清潔さを保てます。枕もときどき日光浴をさせましょう。
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2011-12-26 18:56
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